Hexer Minimal ToonにAnima版が追加されてIllustrious版と別系統になった
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CivitaiのHexer Minimal Toon | Mexesに、Anima V1が追加された。
公開時刻は2026-06-05 08:47 JST。モデルページ上では同じ「Hexer Minimal Toon」だが、既存のIllustrious v3.1とはベースが違う。
Illustrious版はSDXL系のチェックポイントとして使う。
Anima版はAnima系のDiTチェックポイントとして扱う。
同じ作者・同じスタイル名でも、ComfyUIで置く場所、読むローダー、組み合わせるLoRAは別物になる。
トゥーンとアニメの中間を狙ったチェックポイント
作者のMexesはモデルページで、Hexer Minimal Toonのコンセプトを「トゥーンとアニメのいいとこ取りした中間点(スイートスポット)」と説明している。
ディテールはあるが細かすぎない、トゥーン的な体の描き方だが誇張しない、アニメ寄りの色だが完全なアニメ塗りではない。
このバランスを保つのがプロジェクト全体の方針だと書いている。
画像生成モデルはチューニング次第でテクスチャが密に入りすぎたり、逆にディテールを削って平坦になったりする。
Hexer Minimal Toonは名前の通り「Minimal」で、生成時の過剰な書き込みを意図的に落としている。
フラットな塗りにはせず、アニメ的な配色と適度な立体感を残す方向。
作者は「制限をかけすぎるのが必ずしもいい結果にはならない(Limiting things too much isn’t always the best approach)」とも書いていて、バージョンごとにトゥーン寄りやアニメ寄りに振れることはあるが、両者の調和が崩れないようにしている。
最新版が合わなければ過去バージョンを試すことも勧めている。
Anima V1は4GB台のbf16フル版
Civitai APIで確認できるAnima V1のファイルは hexerMinimalToon_animaV1.safetensors。
サイズは約4,084,198KB、メタデータはSafeTensor、full、bf16。
AutoV2ハッシュは 5D111A8DC7。
既存のIllustrious v3.1は hexerMinimalToon_illustriousV31.safetensors。
こちらは約6,775,432KB、SafeTensor、pruned、fp16。
AutoV2ハッシュは 545E88985A。
| 版 | ベース | ファイル | サイズ | 精度 |
|---|---|---|---|---|
| Anima V1 | Anima | hexerMinimalToon_animaV1.safetensors | 約4.1GB | bf16、full |
| Illustrious v3.1 | Illustrious | hexerMinimalToon_illustriousV31.safetensors | 約6.8GB | fp16、pruned |
Anima版が軽いからSDXL版の軽量版、という話ではない。
ベースモデル欄がAnimaになっているので、系統ごと変わっている。
SDXL系とAnima系はそもそも生成エンジンが違う
「ベースが違う」と言われてもピンと来ないので、2系統の中身を分けておく。
Illustrious(SDXL系)は、Stable Diffusion XLの流れを汲むチェックポイント。
画像のノイズ除去を担う本体ネットワークがU-Net(畳み込みベースのエンコーダ・デコーダ構造)で、テキスト側はCLIP系のエンコーダで条件付けする。
LoRAやControlNet、各種サンプラーまで含めて、SDXL向けに作られた資産をそのまま流用できる。
Anima(Anima系)は、本ブログで何度か扱ってきた通りNVIDIA Cosmos-Predict2-2B-Text2ImageをベースにしたDiT(Diffusion Transformer)。
DiTはU-Netの畳み込みの代わりに、画像を小さなパッチ(トークン)に区切ってTransformerのアテンションで処理する。
テキストエンコーダはQwen3 0.6B(qwen_3_06b_base.safetensors)、VAEはQwen Image VAE(qwen_image_vae.safetensors)で、SDXLとは部品の組み合わせが丸ごと別物になる。
DiTに切り替わると何が変わるか、ざっくり対比する。
| 観点 | Illustrious(SDXL系・U-Net) | Anima(Anima系・DiT) |
|---|---|---|
| ノイズ除去の本体 | U-Net(畳み込み) | Diffusion Transformer(パッチ+アテンション) |
| テキストエンコーダ | CLIP系 | Qwen3 0.6B(別ファイル) |
| VAE | SDXL標準VAE系 | Qwen Image VAE(別ファイル) |
| プロンプト追従 | タグ列(Danbooruタグ)前提が強い | アテンションで長文・自然言語にも寄せやすい |
| 高解像度・構図 | hires fix等で引き上げる運用 | Transformerが解像度方向にスケールしやすい |
| LoRA互換 | SDXL/Illustrious向けLoRA | Anima向けLoRAのみ |
| ControlNet | 対応資産が豊富 | 公式提供は確認できず(記事時点) |
表の傾向は一般的なU-Net系とDiT系の違いで、Hexer Minimal Toonの2版が必ずこの通り振る舞うと検証したわけではない。
ただ少なくとも、ローダー・テキストエンコーダ・VAE・LoRAの組み合わせが系統ごと入れ替わることは、ファイルとベースモデル欄からはっきりしている。
Illustrious v3.1はIllustrious V2とRouWei v0.8のDAREマージ
モデル説明では、Illustrious v3.1は「Illustrious V2 and RouWei v0.8」を使ったDAREマージと書かれている。
前述のトゥーンとアニメの中間という方針を、このバージョンではDAREマージで実現した形。
推奨設定としては40ステップ、解像度836x1254、Euler AまたはDPM++ 2M Karras、CFG 7が載っている。
この説明はIllustrious版の話だ。
Anima V1にはバージョン個別の説明がまだ入っていない。
サンプル画像は5枚あり、サイズは1024x1536で揃っているが、メタ情報はAPI上では空だった。
Anima版は既存LoRAの互換を切り替える
Anima系は、Illustrious系やSDXL系とはローダーもLoRAも違う。
Anima派生チェックポイントを並べた記事で書いた通り、AnimaはNVIDIA Cosmos系のDiTで、Qwen3 0.6BのテキストエンコーダとQwen Image VAEを使う。
SDXL用LoRAをAnimaにそのまま載せるものではない。
逆にAnima向けLoRAなら、Anima派生の間では載る。
ただし出力は派生のチューニングで変わる。
同じキャラLoRAをAnima派生6種に当てた比較では、同じWAI-Anima向けLoRAでも、トリガー一語の再現性や色味がかなり割れた。
Hexer Minimal ToonのAnima版も、その比較対象に入る新しい派生として扱う。
Illustrious版で使っていたスタイルLoRAやキャラLoRAを持ち込むのではなく、Anima向けLoRAとの相性を見るチェックポイントになる。
どちらを選ぶか
同じモデルページに2版が並ぶと、どっちを落とせばいいか迷う。
スタイル名(トゥーンとアニメの中間)は共通なので、判断は手持ちの資産とワークフローで決まる。
Illustrious版が向くのはこういう場合。
SDXL/Illustrious向けのLoRA資産を既に持っていて、それを活かしたい。
ControlNetでポーズや構図を制御したい。
Illustrious v3.1には40ステップ・836x1254・Euler AまたはDPM++ 2M Karras・CFG 7という推奨設定が載っていて、出し方の目安がある。
Anima版が向くのはこういう場合。
すでにAnima系のワークフローを組んでいて、Anima向けLoRAを使い回したい。
Anima派生は同じベースとテキストエンコーダ・VAEを共有するので、Anima用に学習したキャラLoRAを他派生と同じ感覚で載せられる。
ファイルが約4.1GBと軽く、bf16フル版で配布されている。
両系統の資産を持っているなら、両方落として比べるのが結局早い。
ただしIllustriousとAnimaではプロンプトの作法が違う(タグ列か、タグ+自然言語か)ので、同じ文字列をそのまま流すと作法の差をモデル差と取り違えやすい。
このHexer Anima V1自体はバージョン個別の説明もサンプルの生成メタも空だが、ベースのAnima公式モデルカードには30〜50ステップ、CFG 4〜5、サンプラー er_sde という推奨が載っているので、初手はそこから始められる。
使う前に分けて確認するもの
ComfyUIで試すなら、Illustrious版とAnima版はワークフローごと分ける。
Illustrious v3.1はSDXL系、Illustrious系の通常チェックポイントとして扱う。
Anima V1はAnima系のワークフローで扱う。置き場所自体がIllustrious版と違う。
Illustrious版は通常のチェックポイントなので ComfyUI/models/checkpoints/ に置く。
Anima版は本体・テキストエンコーダ・VAEを分けて置くのがAnima公式の案内で、本体 hexerMinimalToon_animaV1.safetensors は ComfyUI/models/diffusion_models/、テキストエンコーダ qwen_3_06b_base.safetensors は ComfyUI/models/text_encoders/、VAE qwen_image_vae.safetensors は ComfyUI/models/vae/ に入れる。
ファイル名も似ているので、フォルダ内で混ざると後から追いにくい。
Illustrious版の感覚で checkpoints/ に全部入れるとAnima版は読み込めないので、ここが最初のつまずきどころになる。
作者はプレビュー画像を hires fix・ADetailer・inpaint・後処理のいずれも使わず、素の出力のまま載せていると説明している。
モデル単体の絵柄を見るにはありがたい条件だが、Anima V1側の生成メタが空なので、手元で同条件を再現する材料はまだ薄い。
ライセンスはIllustrious版とAnima版で読み方が違う
Civitai API上の表示は、クレジットなし利用が許可、生成画像の商用利用が許可、派生作成が許可、別ライセンスへの変更は不可で、モデルページの表示ライセンスはIllustrious Licenseになっている。
この表示はもともとIllustrious版を前提にしたもので、Anima版にそのまま当てはめると危ない。
Anima版のベースであるAnima本家(CircleStone)の公式ライセンスは非商用限定だ。
モデル本体・派生モデル・LoRA・textual inversionの利用は非商用目的に限られ、商用で使うには別途ライセンスが要る。
一方で、生成した出力画像そのものは商用利用してよい、と本体とは分けて定めている。
さらにAnimaはNVIDIA Cosmos-Predict2の派生にあたるため、配布時にはCircleStone側のライセンス表記とあわせて「Built on NVIDIA Cosmos」の帰属表示も求められる。
つまりAnima版について「クレジットなしで自由に使える」とは言えない。
出力画像を商用に使うだけならおおむね問題ないが、モデルやLoRAを商用利用・再配布・派生作成する場合は、Civitaiのページ表示ではなくAnima本家のライセンスとNVIDIA側の条件を直接確認する。