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Seedance 2.0 APIとComfyUI連携の現状

Seedance 2.0のAPIが2月中下旬に公開予定と発表された。実際に使える状態になるまでの間、APIとComfyUI連携の現状を整理しておく。

API公開の現状

Seedance 2.0のAPIは未公開で、ブラウザ(UI)での試用のみ可能。開発者がAPIエンドポイントにアクセスする手段は存在しない。API公開は2026年2月中下旬とVolcengine開発者コミュニティで発表されている(発表記事)。

利用可能なブラウザプラットフォームは4つ: Jimeng(中国向け)・Doubao App・Volcengine体験センター・Dreamina(グローバル)。テキスト・画像・動画・音声の4モーダル入力に対応し、最大15秒・最大9画像参照の生成が可能(Seedance 2.0製品ページ)。

VolcengineのAPIドキュメントには動画生成タスクAPI(作成・照会・リスト・キャンセル/削除)が存在し、Seedance 2.0対応の記述もある。ただし仕様の完全閲覧にはログインが必要で、エンドポイント自体はまだ開放されていない(Volcengine APIドキュメント)。

ComfyUIの対応状況

ComfyUIとの連携実績は1.5 Proまである。2026年1月21日にComfyUI公式ブログでSeedance 1.5 Proのサポートが発表され(blog.comfy.org)、テキスト→動画・画像→動画・First-Last-Frameの3ワークフローテンプレートが提供されている。2.0の対応アナウンスはまだない。

API公開後の確認事項

モデルID: Volcengine体験センターのUIでは doubao-seedance-2.0 と表示されているが、APIドキュメントの模型列表にSeedance 2.0の記載は確認できず、正式なAPIモデルIDは未発表。既存のComfyUIノードへの追加にはモデルIDが必須。

エンドポイントURL: Seedance 1.x系は中国向け(Volcengine: ark.cn-beijing.volces.com)と海外向け(BytePlus: ark.ap-southeast.bytepluses.com)に分かれていた(BytePlus ネットワーク設定)。2.0でも同構造になる可能性があるが未発表。

料金: 未発表。参考として、Seedance 1.x系ではVolcengineがAPIトークン単価制、BytePlusがサブスクリプション+従量課金の体系をとっている(Volcengine料金 / BytePlus料金)。

ComfyUIノード対応: 1.5 Proの実績があるため対応自体は期待できるが(blog.comfy.org)、APIが公開されないと開発もリリースもできない状態が続く。

ComfyUI連携パターン

パターンA: 公式ComfyUIノード待ち

1.5 Proでの公式サポート実績があり(blog.comfy.org)、2.0でも対応ノードが出る可能性が高い。対応発表後にノードをアップデートするだけで使えるため、自分でAPI連携を組む必要がない。対応タイミングはComfyUIチームの判断次第で制御できない。

パターンB: FloyoAI/ComfyUI-Seed-API + BytePlus

BytePlus API(海外向け)に対応したコミュニティノード(GitHub、最終コミット: 2026-01-16)。現在 seedance-1-5-pro-251215 等に対応しており、Seedance 2.0のモデルIDを設定ファイルに追加すれば動く可能性がある。開発者へのIssueでリクエストするか、フォークして直接編集するのが現実的。

パターンC: kookliu/ComfyUI-Custom-Nodes + Volcengine

VolcengineとBytePlus両方に対応したノード(GitHub、最終コミット: 2025-09-25)。更新が止まっている可能性があり、優先度はBより低い。中国向けAPIを使う場合の選択肢として残る。

パターンD: 自作ノード

エンドポイントとモデルIDが確定すれば、PythonスクリプトノードやカスタムノードをベースにAPI連携を自作できる。Seedance 1.x系の認証はBearer Token方式で、リクエスト構造はVolcengineのAPIドキュメントで確認できる(Volcengine APIドキュメント)。

API公開後の最小手順

  1. モデルIDを確認する — Volcengine APIドキュメントの模型列表でSeedance 2.0の正式モデルIDを確認する。

  2. APIキーを取得する — BytePlus(海外向け)またはVolcengine(中国向け)のコンソールでAPIキーを発行する。どちらが先に公開されるかはわからないため、両方のアカウントを事前に用意しておくと動きやすい。

  3. FloyoAI/ComfyUI-Seed-APIをインストール — ComfyUI ManagerでFloyoAI/ComfyUI-Seed-APIを入れ、Seedance 2.0のモデルIDが追加されているか確認する。未対応なら設定ファイルに直接追加するか、Issueでリクエストする。

  4. テスト生成する — シンプルなテキスト→動画ワークフローで1本生成して動作を確かめる。

注意事項

  • 地域制限: Volcengineは中国国内向け、BytePlusは海外向けという役割分担がSeedance 1.x系で存在した(BytePlus ネットワーク設定)。2.0でも同じ構造になる可能性があるが未発表。日本からBytePlus経由を優先して試す方がリスクが低い。

  • Dreamina経由はAPI不可: グローバル版のDreaminaはブラウザ専用で、ComfyUI連携には使えない(Seedance 2.0製品ページ)。API連携にはVolcengineかBytePlus経由が必要になる。

  • 料金の事前試算が不可: 料金未発表のため、自動化ワークフローを組む前のコスト想定ができない。1.x系の料金表(Volcengine / BytePlus)を参考に上限を見積もっておくと、公開後の比較がしやすい。

  • コミュニティノードの更新状況: kookliu系は2025年9月以降の更新が止まっている(GitHub)。最初はFloyoAI系を優先するのが現実的。


2月中下旬の公開待ち。モデルID・エンドポイントURL・料金が出揃ったら、パターンAの公式ノード更新かパターンBのFloyoAI/ComfyUI-Seed-APIへのモデルID追加から動き出す。