技術
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OpenRouterの無料モデルとFreeルーターを調べた
OpenRouterの無料モデルがどんな感じか気になって調べた。結論から言うと、試用・学習用途ならありだけど、本番利用は厳しい。
OpenRouterとは
複数のLLMプロバイダー(OpenAI、Anthropic、Google、Meta等)のモデルを統一APIで呼び出せるサービス。料金は各プロバイダーの価格そのままで、マークアップなし。クレジット購入時に手数料がかかる仕組み。
無料モデルの種類
特定モデルを直接指定
モデルIDに:freeサフィックスが付いたものを指定する。
meta-llama/llama-4-maverick:free— 400B MoE(17Bアクティブ)、マルチモーダルgoogle/gemini-2.0-flash-exp:free— 100万トークンコンテキストmeta-llama/llama-3.3-70b-instruct:free— GPT-4級の性能qwen/qwen3-coder-480b-a35b-instruct:free— エージェント向けコーディング
他にも多数ある。無料モデル一覧で確認できる。
Freeルーター(openrouter/free)
リクエストを投げると、利用可能な無料モデルからランダムに1つが選ばれて推論を行う。画像理解やツール呼び出しなど必要な機能に基づいて自動フィルタリングされる。
- コンテキスト長: 200,000トークン
- 入力: テキスト + 画像
- 出力: テキストのみ
- 料金: 完全無料
問題点: どのモデルが使われるか分からないので、出力の品質・スタイルがバラバラになる。デバッグも困難。セッション中に同じモデルを使い続ける機能もない。
レート制限
| 条件 | 制限 |
|---|---|
| クレジット未購入(または$10未満) | 50リクエスト/日 |
| $10以上のクレジット購入済み | 1,000リクエスト/日 |
| 全ユーザー共通 | 20リクエスト/分 |
1日50回はかなり少ない。ちょっと試すだけならいいけど、継続的に使うなら$10入れて1,000回/日にするのが現実的。
エージェント利用時の注意
一部の無料モデルはツール呼び出し(function calling)に対応している。
qwen/qwen3-coder-480b-a35b-instruct:freeopenai/gpt-oss-20b:freearcee-ai/trinity-mini:free
ただし、:freeサフィックス付きモデルでツール呼び出しすると「No endpoints found that support tool use」エラーが出る既知のバグがある。無料版だとツール機能が制限されている可能性がある。
無料枠でまともにエージェント運用するのは厳しい。
プライバシーの注意
無料モデルではプロンプトと出力がプロバイダーにログされる。個人情報や機密情報は送らないこと。あくまで試用目的と割り切る必要がある。