USBメモリを挿すとFUJITSUロゴで固まったESPRIMO G5010/EにUbuntuを入れた
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仕事でローカルにサーバーを建てることになって、あんまり金かけてもなあという話になり。
アキバで中古を漁ってたところ、富士通のコンパクトPC ESPRIMO G5010/EにUbuntuを入れることにした。
多分まあまあ安い。
入れるのも前回のように知らないディストリビューションとか入れると訳わからなくなるので、
今回は無難にUbuntuの新しいのを。
という感じでUSBメモリにISOを焼いて再起動。
起動しない。
FUJITSUのロゴ表示で、ローディングすらしない。
危うく本体にたまこチョップするところだったが、6時間ほど考えた末になんとか入れることに成功した。
ちょっとイラついたのでここに記録しておくことにする。
環境
ESPRIMO G5010/Eは2020年10月発表の法人向けコンパクトPCで、第10世代Intel Core世代、チップセットはH410(富士通プレスリリース)。
ストレージは内蔵のSamsung 256GB SSDで、もともと入っていたWindowsを消してUbuntuをクリーンインストールする。
使用用途が開発用のDockerコンテナとTailscaleを載せるだけなので、細かいことは全部気にせずインストール時デフォで。
現象
UbuntuインストーラーのUSBメモリを挿した状態で電源を入れると、FUJITSUロゴ画面のまま停止する。
起動メニューを呼ぶF12キーも受け付けない。
USBメモリを抜いて電源を入れれば普通に起動するので、本体の故障には見えない。
原因として考えられるのは、
- ブート順位
- ISOイメージの破損
- USBメモリへの書き込み方式
- USBポートの相性
- UEFI(PCの起動を管理するファームウェア)自体の故障。
結構量があるが通常は1、2番目くらいで判明する、と思う。
実際に試すと、空のUSBメモリを挿した状態では正常に起動した。
一方、Ubuntu Server、Ubuntu Desktop、Proxmox VEの起動USBはいずれもFUJITSUロゴで停止した。
1−4すべてダメ。こうなるとハード自体か?という感じもしてくる。
回避策
最小限にブートロードさせるとどうなるか、と思い、FAT32のUSBメモリに EFI\BOOT\BOOTX64.EFI としてUEFI Shell(UEFI上で動くコマンドラインシェル)を置いたところ、これもだめ。
というかそもそもFUJITSUロゴから何も進まない。
ここまでで見えてた現象だけだと、
- USBメモリ自体は差してても起動する
- USBメモリの領域にブートするものがあるとフリーズ?する
- 2の状態の時は起動時ロゴが出る前にF2やF12を連打していても一切受け付けずロゴが出る
となると、UEFIがブート可能なUSBを認識するあたりでこけていることはなんとなくわかる。
じゃやはりブートオプションか?となってもう1回BIOSを開いてみた。
この機種、BIOSの設定が結構特殊で、ビジネス寄りだからかわからないが、あまり設定できることがない。
結構謎なのが、セットアップの起動メニューに、ロゴ表示のオンオフを切り替える項目がある。
G5010/EのBIOSセットアップメニュー一覧(B6FH-B932-01)では「起動時のロゴ表示」という項目名で、初期値は「使用する」。
これを「使用しない」へ変えたら急にロゴの下にローディングマークが出現した。
つまり普通に起動している。
USBメモリを挿したまま電源を入れても停止せず、F12の起動メニューもF2のBIOSも開くようになった。
先ほどのUSBメモリを挿して確認したところ、初回はWindows 11のロゴマークが出現して起動。これはBIOSでは新しく追加されたUEFI起動デバイスの優先順位がデフォルトで最下位になっているせい(変更可能)、つまり変更忘れ。
再起動時にF12を連打、起動メニューにUSBのUEFIエントリが現れ、Shellが正常に立ち上がった。
その後UbuntuのインストールUSBを作り直し、F12からUSBを選択するとUbuntuのインストーラーも起動した。
一応念のためロゴは使用しないのままにしている。
どう考えても関係なさそうなロゴ表示の設定でUSBブートが正しく動くという現象だが、本当にロゴのせいなのかまでは不明。
なお、この現象がG5010/E全般で起きるのか、手元の個体とBIOS版数だけなのか、念のためBIOSの更新履歴だけでも確認しておくことに。
D3804のBIOS更新履歴
G5010系のメインボードはD3804で、BIOSはD3804-A1x単位で配布されている(富士通のBIOS配布ページの対象製品欄にESPRIMO G5010の記載がある)。
その更新履歴には、ロゴとハングの組み合わせが複数回現れていた。
| 版 | 日付 | 修正内容の原文 |
|---|---|---|
| R1.26.0 | 2020年12月16日 | Fix: System hang and Fujitsu Logo missing with Japan settings |
| R1.39.0 | 2021年5月27日 | Fix: Ubuntu Bootloader implemented |
| R1.40.0 | 2022年5月30日 | Fix: System sporadically froze in Fujitsu Logo after flashing |
R1.26.0は日本向け設定でのシステムハングとロゴ欠落の修正、R1.40.0はBIOS書き換え後にFUJITSUロゴで散発的にフリーズする問題の修正。
どちらも「USBメディアを挿すとロゴで止まり、ロゴ表示を切ると回避できる」という今回の条件とは微妙に違う。
手元の個体のBIOSはR1.47で、上記の修正が入ったR1.40より新しい。それでも今回の現象は発生した。
ただ、このPCには頻繁に同じような更新が入ってるのだけは配布状況からもわかる。
ちなみにUbuntuのブートローダー対応は、2021年5月のR1.39.0で後から実装されていた。