Claude Code 2.1.0 リリース — パーミッションワイルドカード、スキルホットリロード、Vim拡張
Claude Code 2.1.0 が来た。個人的に一番嬉しいのは Bash パーミッションのワイルドカード対応。これまで Bash(npm run:*) みたいな前方一致しかできなくて、npm install を許可するには別ルールが必要だった。それが Bash(npm *) 一発で全部通るようになった。
その他にもスキルのホットリロード、Vim操作の大幅拡張、エージェントフォーク対応など盛りだくさん。詳しく見ていく。
Bash パーミッション:ついに真のワイルドカード対応
これまでの Claude Code では、パーミッション設定が前方一致だった。
{
"permissions": {
"allow": ["Bash(npm run:*)"]
}
}
これだと npm run build は通るけど、npm install は別ルールが必要。サブコマンドが増えるたびに settings.local.json にルールが追加されていく…という問題があった。
2.1.0 からの変更
{
"permissions": {
"allow": ["Bash(npm *)"]
}
}
* が真のワイルドカードとして機能する。npm で始まるコマンドは全部許可。run、install、update、exec 全部OK。
実用的な設定例
{
"permissions": {
"allow": [
"Bash(npm *)",
"Bash(pnpm *)",
"Bash(git *)",
"Bash(docker *)"
]
}
}
これで日常的なコマンドはほぼ Ask なしで実行できる。前回の記事で「ワイルドカードは完璧じゃない」と書いたけど、2.1.0 でかなり改善された。
スキルのホットリロード
Claude Code を使ってカスタムスキルを作ったことがあるなら、この問題に直面したはずだ:
スキル(
.claude/skills/の Markdown ファイル)を修正する → Claude Code を再起動する必要がある → その度に会話が途切れる
これが 2.1.0 で解決した。
仕組み
~/.claude/skills または .claude/skills に保存されたスキルが、リアルタイムで同期される。修正したら保存するだけで、すぐに新しいバージョンが使える。再起動は不要。
メリット
| 従来 | 2.1.0 以降 |
|---|---|
| スキル修正 → 再起動 → 会話リセット | スキル修正 → すぐに新バージョン利用可能 |
| テスト時に中断が多い | スキル開発が連続的にできる |
| イテレーションが遅い | イテレーション爆速 |
スキルを頻繁に作・修正する人には、時間換算で数時間分の短縮になるはず。
実装例
# example-skill.md
---
name: "日本語 → 英訳"
description: "テキストを英語に翻訳するスキル"
language: japanese
---
# 利用方法
テキストを貼り付けて実行してください。
対象テキスト: {text}
修正したい → .claude/skills/example-skill.md を編集 → 保存 → 即座に新バージョンが利用可能。
注: グローバルスキル(
~/.claude/skills)とプロジェクトローカルスキル(.claude/skills)の両方で動作。
エージェント実行に「フォーク」対応
スキルフロントマターで context: fork を指定すると、スキル・スラッシュコマンドをフォークされたコンテキストで実行できる。
サブエージェントとの違い
ここが重要。従来のサブエージェント(Task tool)との違いを整理する。
| 機能 | コンテキスト | 用途 |
|---|---|---|
| サブエージェント | 親の履歴を引き継がない(完全独立) | 専門タスクを別エージェントに委譲 |
context: fork | 親の履歴をコピーして分岐 | 文脈を理解した上で独立作業 |
つまり context: fork は:
- メインの会話履歴を読める状態で分岐
- スキル内の中間ステップはメインに残らない
- 結果だけ返す
サブエージェントだと「今何の話をしてるか」を prompt で明示的に渡す必要があったが、フォークなら現在の文脈を理解した上で作業できる。
使用例
---
name: "コード分析"
context: fork
---
# コード分析スキル
現在の会話で議論しているファイルを分析し、
改善点をまとめます。(中間ステップはメインに残らない)
長い分析・リサーチ系スキルで特に有用。
/plan コマンドと言語設定
/plan コマンドが追加
プランモードを素早く起動できるようになった。わざわざメッセージで「計画を立ててください」と言う必要がなくなる。
/plan
→ 即座にプランモードに入る
言語設定が可能
スキルフロントマターで言語を指定できる。
---
name: "スキル名"
language: "japanese"
---
レスポンスが確実に日本語になる。国際的なプロジェクトなら便利。
その他の UX 改善
Shift+Enter が複数ターミナルに対応
iTerm2、WezTerm、Ghostty、Kitty で設定なしに動作。従来はターミナルごとに設定が必要だった。
Ctrl+O でリアルタイムシンキング表示
Extended Thinking の思考プロセスをリアルタイムで見られる。何を考えてるのか把握できるのは、デバッグ時に便利。
Ctrl+B でバックグラウンド実行
Bash コマンドもエージェントも Ctrl+B でバックグラウンドに送れる。複数タスクの並行実行が簡単に。
セキュリティ改善
機密データのデバッグログ露出を防止
これは地味だけど重要。OAuth トークン、API キー、パスワードなどがデバッグログで意図的に公開される可能性を修正。
セキュリティツールを使う人なら、このアップデートだけでも入れる価値がある。
その他のバグ修正
- セッション再開時のファイル・スキルが検出されない問題
- ペーストコンテンツが履歴リプレイ時に失われる問題
- Esc キーのキューイング動作を改善
- IME(入力方式エディター)のセキュリティ改善
Vim 操作の拡張(Vimユーザー向け)
Vim を常用している人には朗報。いくつかの重要なキーバインドが追加された。
新しい Vim モーション
| キー | 動作 |
|---|---|
; / , | f/F/t/T の繰り返し/逆方向 |
y / Y | yank オペレーター |
p / P | paste |
>> / << | インデント増減 |
J | 行結合 |
テキストオブジェクト
iw, aw, i", a", i(, a( など、括弧やクォートの内側を操作できるようになった。
まとめ
Claude Code 2.1.0 は「細かいが効果的なアップデート」の集合。特に以下が大きい:
- Bash パーミッションのワイルドカード対応 —
Bash(npm *)で npm 系コマンド全許可。Ask 地獄から解放される。 - スキルのホットリロード — 再起動なしでスキル修正が反映。開発体験が激変。
- セキュリティ改善 — 機密データのデバッグログ露出対策。
パーミッション設定で悩んでた人、スキルを頻繁に修正する人には特に嬉しいアップデート。Vimユーザーにも朗報。